ひろば

コラム 2022年12月27日

「敵基地攻撃能力の保有」は「政治の堕落」【2023.1】

岸田文雄政権は安全保障関連3文書を改定し、安全保障政策を大転換させた。「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて保有を明記した。反撃と言いながら、実際には「先制攻撃」を容認したものだ。こうした言い換えは「全滅」を「玉砕」、「敗走」を「転進」と呼んできた旧日本軍と変わりなく、国民をミスリードする詐欺的手法である。政府は…
コラム 2022年11月9日

戦争の不安の時代に求められる新しい考え方
柳澤 協二(NPO法人国際地政学研究所 理事長 )【2022.11】

問題を考える視点ロシアのウクライナ侵攻に始まり、北朝鮮のミサイル発射、米国下院議長の台湾訪問を機に激しさを増す中国の軍事演習など、国際情勢の不安定化が顕在化し、多くの日本人が戦争の不安を実感している。政府は、敵基地攻撃を含む防衛力の抜本的強化を唱えている。民間能力の活用や防衛費の財源をどうするかといったテーマも含め、そ…
コラム 2022年10月13日

カタストロフが迫っている
金子 勝(立教大学特任教授・慶應義塾大学名誉教授)【2022.10】

物価上昇は「一時的」か岸田文雄首相の「新しい資本主義」は、中身が空っぽになった。当初、岸田首相が打ち出した金融所得課税強化は、真逆の資産倍増計画になった。賃上げ企業に対する法人税減税も、大企業で9%、中小企業ではわずか3%しか適用されなかった。「新しい資本主義」の目玉政策が失敗した結果、岸田政権はアベノミクスに逆戻りし…
ひろばコラム 2022年9月30日

2022年沖縄県知事選レポート
~宜野湾市トリプル選挙も添えて~ 【2022.9.29】

1.誰一人として知事を“ひとりにさせない”:沖縄県知事選挙2022年、今年の沖縄は日本復帰から50年の節目の年であり、アメリカから日本へ施政権が返還された「1972年」を歴史的に振り返る日々であった。そうした中で、沖縄県民にとってビックイベントである沖縄県知事選挙の年が重なるということは、これはもう何かの運命であり、あ…
ひろばコラム 2022年8月18日

統一教会問題を考える
前川喜平(現代教育行政研究会代表)【2022.8】

突然銃撃されて殺害された安倍晋三氏に対し、私は大変お気の毒だとは思うが、悼み悲しむ感情を持つことはできない。暴力によって安倍氏の命が失われたことには、大変残念だという思いを強く抱く。彼は暴力によってではなく、言論によって打ち倒すべき相手だったからだ。彼には生きていてほしかった。答えてもらわなければならない問いが山ほどあ…