ひろば

ひろばコラム 2023年3月14日

【徹底議論】「戦争回避」のためのリアル 第1回
軍事力の「例外拡大」の果て、「専守防衛」は無意味に
柳澤協二元内閣官房副長官補(安全保障担当)×石田淳東京大学教授(国際政治学)【2023.3】

昨年12月の安保3文書の改定によって、日本の安全保障は大きな岐路に立っています。いま起こっている安全保障の「歴史的大転換」をどう考えればいいのか。日本は本当に「戦争する国」になってしまうのか。戦争の危機が迫る時代に、どのように戦争を避けることができるのか。元内閣官房副長官補の柳澤協二さんと東京大学教授の石田淳さんによる…
コラム 2023年3月6日

日本学術会議を政府の御用機関にしてはならない
-岸田政権の日本学術会議法改正の狙い- 【2023.3】

岸田政権は、いま、日本学術会議法改正案を国会に提出する準備をしています。これに対して、2月14日には日本学術会議の歴代会長5名が「岸田文雄首相に対し日本学術会議の自主性および独立性の尊重と擁護を求める声明」を、さらに2月19日にノーベル賞受賞者8名が「日本学術会議法改正につき熟考を求めます」という声明を発表しました。こ…
コラム 2023年1月25日

レポート2030:
脱炭素と脱原発の両立をめざす
日本版グリーンニューディール 【2023.1】

今、干ばつや洪水などの異常気象によって多くの人の命が失われている。特に、干ばつが続く東部アフリカ3ヵ国(エチオピア、ソマリア、ケニア)は深刻で、現地に入っているNGOは、「48秒に一人が飢餓で死亡」と報告している。このような異常気象は世界の多くの地域で見られ、飢餓と大量の避難民を発生させることで、様々な紛争にも結びつい…
コラム 2023年1月10日

民主主義を壊す「国会議員の任期延長の改憲論」【2023.1】

【はじめに】昨年の臨時国会では、5回にわたって衆議院憲法審査会が開かれました。その中で議論の焦点となっているのが、「国会議員の任期延長のための改憲」であり、「緊急事態条項」と呼ばれるものです。本稿では、この改憲論の危険性について、考えてみます。【1】「国会議員の任期の延長の改憲論」とは憲法45条では、「衆議院議員の任期…
コラム 2022年12月27日

「敵基地攻撃能力の保有」は「政治の堕落」【2023.1】

岸田文雄政権は安全保障関連3文書を改定し、安全保障政策を大転換させた。「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と言い換えて保有を明記した。反撃と言いながら、実際には「先制攻撃」を容認したものだ。こうした言い換えは「全滅」を「玉砕」、「敗走」を「転進」と呼んできた旧日本軍と変わりなく、国民をミスリードする詐欺的手法である。政府は…