コラム コラム 2024年10月3日 憲法をめぐる情勢と課題清水雅彦/日本体育大学教授(憲法学)【2024.10】 はじめに9月27日に石破茂氏が自民党新総裁に選出され、10月1日に召集された臨時国会で石破総裁が新しい首相に選出された。石破総裁は9月30日に、まだ首相にもなっていないのに、10月9日に衆議院を解散すると言う(10月27日投開票。ちなみに、マスコミなどは「衆議院解散権は首相の専権事項」と言ってきたが、そのようなことは憲… 詳しく見る コラム 2024年10月3日 自民・石破新総裁、「核持ち込みなし」の核共有を!と 定義上も過去の発言からも無理な主張(2024.10) 9月27日に自民党新総裁に選ばれた石破茂氏は、9月16日のネット討論会で、次のように「核持ち込みなし」の核共有についての検討を提唱して話題を呼んだ。「核共有っていうのは意思決定の過程を共有しましょうってことですから、非核三原則に触れるものでも基本的にはないということで。この話はもう少し真面目にしなきゃいかんですよ。核攻… 詳しく見る ひろばコラム 2024年8月21日 沖縄と憲法 ~2023年度沖縄内地留学を踏まえて~飯島 滋明(名古屋学院大学/憲法学・平和学 戦争をさせない1000人委員会事務局次長)【2024.08】 1那覇に滞在して約1年2023年9月から沖縄大学での内地留学をはじめて約1年がたつ。沖縄、本当に良いところである。海のきれいさは感動的ですらある。宮古島の保良(ぼら)の夜空、目が悪い私でも星を肉眼で観測でき、スマホで「天の川」の撮影すらできる。ただ、憲法の観点から「沖縄」を見ると、在日米軍や自衛隊の存在との関係で別の問… 詳しく見る ひろばコラム 2024年5月14日 まず、柏崎を止める。――進行する国家主義に抗して 新潟国際情報大学教授 佐々木 寛 21世紀の「赤狩り」映画『オッペンハイマー』の重要なテーマのひとつは、1950年代アメリカの「赤狩り」である。「原爆の父」、オッペンハイマーは、マンハッタン計画を成功裡に導き、国家的な英雄になったものの、ソ連との止めどない核軍拡競争に異を唱え、共産主義との関係を疑われて尋問される。マッカーシズムという社会的狂気と、核開… 詳しく見る ひろばコラム 2024年4月17日 「羊頭狗肉」の改憲論議? 【2024.4】早稲田大学教授 愛敬 浩二 現在の改憲論議と議員任期延長問題自民党議員の裏金問題によって国民の間の政治不信が高まり、岸田政権の支持率も低位安定する中、衆議院憲法審査会が開催され、今国会で実質的な討議が初めて行われた(4月11日)。翌朝の朝日新聞の記事によると、自民・公明両党と日本維新の会・国民民主党が憲法改正に向けた原案づくりに前向きな姿勢を示し… 詳しく見る 1 / 2112345...1020...»最後 »