コラム

ひろばコラム 2023年11月10日

「維新」とは何か
大阪地方自治研究センター 山口勝己【2023.11】

はじめに日本維新の会の前代表で大阪市長であった松井一郎の政界引退に伴い、新代表に選出された衆議院議員・馬場伸幸は、就任直後から本格的な全国進出を掲げ、次期総選挙で野党第一党を、今後3回以内の総選挙で政権奪取をめざすと公言し、息巻いている。本稿をご覧の皆さんの多くは、大阪だけの現象と思われてきた「維新」が国政で台頭してく…
ひろばコラム 2023年10月24日

日本をいま一度せんたくいたし申候。
金子 勝【2023.10】

何を言っているのか分からなくなった岸田首相10月20日に臨時国会が開かれた。翌々日の衆参補選は自民党の1勝1敗だったが、岸田文雄首相に対しては世論調査も厳しい。とくに岸田政権の経済政策を「期待しない」が過半数を超えている。岸田首相は、自分が何を言っているのか分からなくなっているようだ。物価高対策が必要だと言いながら、ア…
ひろばコラム 2023年6月29日

広島G7サミットに失望?
米国の先制不使用宣言に反対の日本に何を期待?(2023.6.29)

5月に広島で開催されたG7サミット(先進7カ国首脳会議)の結果に反核運動や被爆者が失望したとの報道が多く見られる。人々は何を期待し、どう失望したのか。昨年11月インドネシアで開かれたG20サミットの首脳宣言に「核兵器の使用又はその威嚇は許されない」との表現が入ったことが期待を大きくした一因となったようだ。G7が日、米、…
ひろばコラム 2023年6月24日

【徹底議論】「平和構築」のためのリアル
ウクライナ戦争時代の「人権」を問う
第3回 フェアな視点の国際協調と和解こそ、現実的な安全保障
申惠丰青山学院大学教授(国際法学)×東大作上智大学教授(国際政治学)【2023.6.24】

ウクライナ戦争が戦争を経て、日本でも盛り上がる安全保障の議論。それに便乗する形で進められる岸田政権の大軍拡。私たちはどのような姿勢で安全保障の議論に向き合えばいいのか。軍事ではない「安全保障のオルタナティブ」を構想するためのヒントはどこにあるのか。青山学院大学教授の申惠丰さんと上智大学教授の東大作さんによる、国際平和を…
ひろばコラム 2023年6月7日

【徹底議論】「平和構築」のためのリアル
ウクライナ戦争時代の「人権」を問う
第2回 戦争犯罪と和平交渉のジレンマ、武力や経済制裁の限界
申惠丰青山学院大学教授(国際法学)×東大作上智大学教授(国際政治学)【2023.6】

ウクライナ戦争が突きつける戦争責任と和平交渉の厳しい現実。それと向き合いながら、分断が進む国際社会をいかに紡ぎなおすことができるのか、そのときに私たちにはどのような視点が必要になってくるのか。青山学院大学教授の申惠丰さんと上智大学教授の東大作さんによる、国際平和をつくるための方途を探る対談、第二回目の連載です。第1回国…