ひろば

コラム 2022年6月5日

 ウクライナ戦争と停戦/和田 春樹(東大名誉教授、歴史学者/ロシア・朝鮮史)

ロシアがベラルーシを中心に大量の部隊を集結させ、ウクライナに圧力をかけ始めたのは、昨年春のことで、いったんは撤退が発表されたが、10月末ふたたび10万人規模へ拡大された。本年2月21日、プーチンはウクライナ東部の二つの親ロシア派の国家、ルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の独立を承認する大統領令に署名した。ただちに…
コラム 2022年6月4日

今こそ、「生活保護法」を「生活保障法」に! ~市民生活にかかわる分野での「野党共通政策」で、政権交代後の社会のあり方を示してほしい/小久保哲郎(弁護士)

「生活保護だけは死んでも受けたくない」「生活保護以外で使える制度はありませんか?」私たちは、コロナ禍に突入した2020年4月から2か月に1度、有志の実行委員会をつくって全国的な無料電話相談会を実施し、1万3000件以上の悲痛な声を聴いてきた(※1)。小久保哲郎弁護士社会福祉協議会の特例貸付など制度の利用期限が切れて、ど…
コラム 2022年5月30日

ロスジェネには時間がない/雨宮 処凛(作家・活動家)

この夏の参院選が終わると、3年間、国政選挙はないらしい。2025年。あなたは何をしているだろうか。この国はどうなっているだろうか。そしてあなたは、何歳になっているだろうか。5月9日の市民連合のシンポジウムで、私は3年後、50歳になっていると話した。その時、怒りで涙ぐみそうになった。どうしてか。1975年生まれの私はロス…
コラム 2022年5月1日

「M+1」の法則と市民連合の役割/小原 隆治(早稲田大学政治経済学術院教授)

政治学は経済学に嫉妬し、経済学は物理学に嫉妬するという話がある。法則の定立や証明が科学のすべてではないにしても、もっとも重要な構成要素の1つであるには違いないから、科学たろうとする学問にそんな嫉妬心が生まれても不思議はない。小原隆治さん(早稲田大学政治経済学術院教授)法則科学の性格が強いとはいえない政治学にあって、その…
コラム 2022年4月30日

国のカネを生活に回す基盤としての9条 /ジャーナリスト・和光大学名誉教授 竹信三恵子

憲法9条というと、「人を殺さないための不戦の誓い」をイメージする人が大半ではないでしょうか。これ自体は重要なことです。ただ、9条は、より卑近で日常的な役割も果たしてきました。それは、軍事費という放蕩息子を抑え込み、人々の日々の生活を支えるために国のカネを使わせる、という役割です。戦前の日本は、日清戦争以降ほぼ10年ごと…