コラム

ひろばコラム 2023年5月31日

「現況における安全保障政策についての市民連合の基本的な考え方」の検討と課題 【2023.5】

1はじめに2023年5月、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」は表記の「現況における安全保障政策についての市民連合の基本的な考え方」を公表した(以下、「基本的な考え方」と略記する。)。ここで「基本的な考え方」を検討し、その課題を紹介する。2「基本的な考え方」の検討「基本的な考え方」4ページでは「アメリカで…
ひろばコラム 2023年5月25日

【徹底議論】「平和構築」のためのリアル
ウクライナ戦争時代の「人権」を問う
第1回 国連や国際法は無力なのか、和平調停に活路は開けるか
申惠丰青山学院大学教授(国際法学)×東大作上智大学教授(国際政治学)【2023.5】

長引くウクライナ戦争と各国で進む軍事拡張。戦争終結のための糸口はどこにあるのか。国連はいまだ世界の安全保障の要となれるのか。軍事ではない方法で、日本はいかに世界の平和に貢献できるのか。岸田政権が進める大軍拡へのオルタナティブを構想するために、青山学院大学教授の申惠丰さんと上智大学教授の東大作さんの対談を連載します。第一…
コラム 2023年5月23日

2023年統一地方選
女性の政治参画の新しい風 【2023.5】

希望を感じる結果この4月に実施された統一地方選は、女性が躍進する選挙でした。女性候補者・当選者数が過去最多となり、各地で女性たちが上位当選しています。女性議員を求める機運が確実に高まっているのを感じさせる結果でした。数字を振り返ると、道府県議会の当選者に占める女性割合は平均で14.0%、市議会では22.0%、東京都特別…
コラム 2023年5月8日

ウクライナ戦争をどう終わらせるか
~終戦の課題と日本の役割(2023.5.7)

「ウクライナ戦争をどう終わらせるか」について私は、ウクライナ戦争から勃発してから一年たった2023年2月21日に、「ウクライナ戦争をどう終わらせるか~和平調停の限界と可能性」(岩波新書)を出版する機会に恵まれた。これまで、アフガニスタン、南スーダン、シリア、イエメン、イラク、東ティモールなどの、和平調停や平和構築に関す…
コラム 2023年4月28日

変わる「南西シフト」と沖縄の負担増 【2023.4】

政府が2022年末に閣議決定した新たな安全保障関連3文書は、策定に携わった自民党国防族議員が「沖縄文書」と表現するほど、沖縄をはじめとする南西諸島での防衛体制強化に関する記述がふんだんに盛り込まれている。例えば、沖縄県内に駐屯する陸上自衛隊第15旅団について、地上での戦闘を行う主要部隊の普通科連隊を一つから二つに増やし…