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「ジェンダー平等実現―戦後80年・平和で暮らしやすい未来を! ―参議院選挙勝利に向けた共通政策要望書手交式」を行いました

フェミブリッジ全国は、2025年6月30日、参議院会館で立憲野党3党1会派の議員に「ジェンダー平等を実現し、差別と暴力を根絶する政治への転換を」を手交し、記載されたジェンダー共通政策項目を野党連携の基盤とするよう要望しました。立憲民主党からは大河原まさこ衆院議員、日本共産党からはもとむら伸子衆院議員、社会民主党からは福島みずほ参院議員、沖縄の風からは高良鉄美参院議員が出席しました。またオブザーバーとして日本共産党の小池晃議員、社会民主党の服部良一幹事長が出席しました。フェミブリッジ事務局、市民連合運営委員ら含め、20数名が参加しました。

フェミブリッジ事務局・井樋桂子の進行のもと、最初に同・事務局の長尾詩子が主催者挨拶を行い、選択的夫婦別姓について、国会審議を通じ私たちの側に立っている政党がどこなのか明瞭になったと述べ、アメリカによるイラクの核施設への攻撃、日本の防衛費の更新の問題などに触れながら、秋の国会に向け、選挙戦を共に頑張ろうと口火を切りました。
続いて同・西山千恵子が要望書の趣旨について、ジェンダー平等は戦争、暴力のない社会、暮らし・いのち第一、個人の尊重など、すべての課題の基盤だと述べ、女性差別撤廃委員会の勧告の尊重など今回の要望書で取り上げた新しい課題を説明するとともに、立憲野党の合同での手交式の意義深さについても強調しました。
その後フェミブリッジのメンバーから各党の議員たちに要望書を手渡しました。

各党の議員からは、まず立憲の大河原まさこ議員が、「フェミブリッジの活動は草の根からの女性たちの声そのもの。ジェンダー平等を実現する社会に切り替える大きなチャンスがこの夏の参院選挙だ。与党過半数割れを何としても勝ち取りたい。みんなの力で実現するときがくる」と訴えました。

共産のもとむら伸子議員は、「人権に序列を作ろうとし、煽るような政党が台頭するかもしれないという危機感を持っている。人権保障に足を引っ張るような政党には厳しい審判を下す参院選にしていきたい。暴力のない社会を実現するために超党派で力を合わせて行こう」と呼びかけました。

社民の福島みずほ議員は「選択的夫婦別姓も再審法なども継続審議になった。秋の臨時国会で成立させよう。平和と平等は手を携えてやってくる、という言葉の反対は、戦争と差別・排外主義は手を携えてやってくる、だ。ジェンダー主流化と同時にあらゆる差別をなくし、みんなと連帯したい」と述べました。
沖縄の風の高良鉄美議員は、「6月30日は1959年に米軍の戦闘機が小学校に突っ込んで18名が亡くなった日だ。米軍による被害には墜落、落下物などだけでなく表に出ない性暴力が何万とある。これは差別の問題だ」と指摘。「ジェンダー平等を勝ち取ることは全ての平和の問題を解決していくことにつながる」と結びました。

会場からはフェミブリッジ東京の大石美夏さんが、性暴力に甘い日本社会で身近で起きる性被害や女性が受ける深刻なダメージについて話し、「性暴力を根絶し女性の人権を守る社会を孫たちに手渡すには政府を変えなければならない。野党統一候補の擁立に全力を挙げていただき、本気の野党共闘を見せてほしい」と訴えました。

フェミブリッジ事務局の松井奈穂さんは、「参院でも金権議員を減らそう。衆議院が半数割れしている今、参院選で勝てば政治を変えるいいチャンスだ。女性の問題は山積みだ。SNSに頼りきりの選挙ではなく、皆がちゃんと考えて選挙に行ってほしい。手を携えて一緒に頑張っていこう」と締めくくりました。

なお、れいわ新選組と国民民主党にも本要望書をお渡しし、出席を要請しましたが、れいわ新選組は検討するとのことでした。また国民民主党は日程の都合がつかないとのことで不参加となりました。


要望書のダウンロードはこちらから→

動画は以下からご覧になれます。