第12回市民連合全国意見交換会ご報告
第12回市民連合全国意見交換会が4月3日(土)、午後2時から4時までオンラインで行なわれました。YouTubeでの傍聴含めて、約100名が参加しました。福山真劫さん(事務局)が司会進行しました。
まず広渡清吾代表が開会挨拶を行い、「オリンピック・パラリンピックの実施に絡ませた訪米など菅政権は選挙に向けて動いているが、デジタル庁法案でのミス続出にみられる官僚機構の腐朽、また政治経済分野への女性の進出が進んでいないという現実により、追い詰められつつある。ジェンダーは、私たちも取り組みを進めないとならない問題である。4月25日投票の北海道、長野、広島の補選に勝利に向けて、議論を進めていきましょう」と述べました。
続いて補選に取り組む、北海道、長野、広島の市民連合から報告を受けました。
「市民の風北海道」事務局長の小林久公さんは、北海道2区補選について「3月28日に、野党共闘合意ができ、候補統一が実現した。時間がかかったが、選挙への取り組みをすすめていく」と報告しました。
長野から「信州市民アクション」の松本猛さんが「選挙で関心が高いのは、景気やコロナ対策である。立憲民主党、共産党、社民党と無党派の支持はしっかりしている。連合も参加して選挙を進めている。」と報告しました。
「広島総ががり行動実行委員会」の石口俊一さんは「3月27日に宮口はるこさんを招き全野党結集で集会を呼びかけた。本日街宣をやり、郷原弁護士も応援に来ている。金権政治NOを掲げて選挙に取り組み、補選を通して全県に市民連合を作りたい」と述べました。
運営委員の中野晃一さんがこうした報告を受けて、「補選から今年の国政選挙の山場に入った。ここからは地続きで解散総選挙への流れが出来てくると思う。入口で共闘を作ろうと苦労してきたが、様々な困難があり、これまで振り返って、完成したものはない。選挙を戦いながら大きな共闘を作っていく事である。選挙本番でどれだけ多く参加するのか、連携がうまくできるのか、が勝負になる。この会議も発言者がほとんど男性という構造的障害があるが、これも闘いながら変えていこう」とコメントしました。
その後「市民と野党をつなぐ会@東京」の鈴木国夫さんが3月20日に行ったオンライン集会について「野党5党が揃うのが大事で、地域から市民運動が野党をまとめて来たことが成果だ。どんな社会を目指すのか、政権後の原発、経済政策を聞いた。方向性の一致がある。また1分でのメッセージを女性、若者中心に聞いた。早く候補者を知るのは重要で、ふってわいたような候補者は信用されない」と述べました。
市民連合@新潟の佐々木寛さんは、新潟柏崎刈羽原発をめぐる現状を報告し、「保守は原発は争点にしたくないので、自公も東電を攻めている。忘れたころの再稼働を許さないために、いま設置認定撤回の署名を始めている。総選挙に向けて、菊田真紀子と4月17日に政策協定を結ぶのを皮切りに、全県で進めていく。提起されたジェンダー問題を重点政策に入れるべきである。市民と野党の共闘だけでは、十分な支持は得られない」と述べました。
「大阪アピール」の服部信一郎さんは「自民と維新と戦ってきた。放置すれば人心を荒廃させるポピュリズムとの闘いは、国内外の課題になっており、自民のリベラル保守とも、維新との直接投票での対決で手を結んだが、総選挙ではどうするのか。維新の強さ、またリベラル保守について評価しなければならない。選挙での棄権層が住民投票には参加して10%増で、それが維新批判増につながった。保育所つぶし、病院民営化など維新の政策の結果を示していかねばならない」と述べました。
引き続き選挙区状況、市民連合の取り組みについて、次の8団体から報告を受けました。
市民連合宮城は「新たに3区、4区、6区で市民連合ができた。市民団体・労組との懇談を進めている。15項目パンフの普及をすすめ、仙台市長選、県知事選で勝利したい」と述べました。
神奈川市民連合は「神奈川18選挙区の市民連合が集まり月1で会議を行っている。まだ5選挙区しか統一候補がいないので、拡大していきたい」と述べました。
神奈川4区市民連合からは「横浜市長選に向けた集会で野党が揃ってあいさつした。カジノ反対で勝利したい」という発言がありました。
東京ななれんは「3月20日のようなオンライン集会を活かし、また都議選も候補統一を目指したい」と述べました。
市民と野党をつなぐ愛知からは、「全15選挙区での取り組みを強化していきたい」という報告がありました。
連帯兵庫みなせんは「これまでは勝てなかったが、候補統一ができれば可能性が高まる。れいわとの調整は重要だ」と述べました。
みな千葉から「千葉市民連合と協力し、全県の市民連合のジェンダーの現状について調査している。向上につなげたい」と報告がありました。
福島市民連合からは各選挙区情勢と、市民連合の取り組みの報告がありました。
最後に運営委員の小田川義和さんが「野党共闘で政権交代をめざす要請署名」の取り組みについて説明しました。
運営委員の高田健さんが「コロナ禍への政府政策は無力であり、オリンピックも、聖火リレーに見られるように行き詰り感がある。また私たちの側のジェンダーバランスについて真剣に取り組まないとならない。まずは3つの補選の勝利に向けて頑張ろう」とまとめを行い、意見交換会は終了しました。