立憲民主党、日本共産党、社会民主党に「立憲野党の政策に対する市民連合の要望書」を手交、政策実現にむけた要請を行いました
9月25日、国会の議員会館において、立憲民主党、日本共産党、社会民主党に「立憲野党の政策
に対する市民連合の要望書」を手交し、市民連合の政策実現に向けた要請を行いました。
10時からは日本共産党への要請を行い、志位和夫委員長、小池晃書記局長、穀田恵二国対委員
長、田村智子政策委員長が出席しました。
冒頭、山口二郎運営委員から、「ポストコロナの時代に向けて従来の市民連合の13項目の政策
をグレードアップしてもの」として、15項目にわたる「要望書」の内容の実現について要請を行
いました。また、今回の「要望書」が、各地域での野党共闘・選挙協力の参考となるものとして
作成されていることもあわせて説明しました。
志位委員長は、「新自由主義による自己責任の押し付けではなく、命と暮らしを守っていこう
という理念・方向性は私たちも共有している」と15項目の内容について全面的に賛成であると述
べました。また、憲法の問題について、菅政権になっても引き続き改悪に向けた動きを阻止して
いく必要があることなど、各論についても共有できるとしました。
また、小池書記局長は「安倍政権下で改憲を阻止することができたのは市民連合の取り組みの
力が大きかった。この要請書はそのたたかいの上に作られたものであり、重く受け止めている」
と発言、穀田国対委員長も、「この間の野党共闘の進化は予想しえないほどだ」と述べました。
田村政策委員長からは、要望書の政策内容について「ポストコロナの時代の社会のあり方につい
てぴったり答える内容になっている」と述べたうえで、「今後の政策協議に活かしていく」とい
う発言がありました。
11時からは立憲民主党への要請を行い、枝野幸男代表、大串博志役員室長が出席しました。
山口二郎運営委員から、「要望書」の内容について説明したのち、中野晃一運営委員から、サ
ブタイトルに「選択肢」という言葉を用いている意味、すなわち、野党は有権者に対して、与党
と違う「選択肢」を示す必要があることを述べ、「野党第一党としてぜひほかの野党を引っ張っ
ていってほしい」と要請しました。
枝野代表からは、「私自身『選択肢』という言葉を多用している」として、「衆議院選挙の公
示までには、わかりやすい選択肢を示していきたい」との発言がありました。また、「要望書」
の内容については、「方向性はあっており、あとはスピード感の問題だ。実際にはすぐできない
ものもあるが、今は大きな方向性を共有していくことが大切だと考えている」としたうえで、「
今回の衆議院選挙に向けては、大きな理念を共有して進めていきたいので、この『要望書』もふ
まえながら、国会の内と外で連携して選択肢づくりを進めていきたい」と述べました。
さらに、山口運営委員、中野運営委員から、党内の人材の活用と発信力の強化について要請を
したのに対し、枝野代表は「メディアも含めて野党を無視してはいけないという雰囲気ができつ
つあると思っている。調査会の立ち上げや適材適所の人材配置などを通じて、我々の政策を広く
訴えていきたい」との回答がありました。
15時からは社会民主党への要請を行い、社会民主党からは福島みずほ党首、横田昌三総務企画
局長、増田浩司組織団体局事務局長が出席しました。
中野晃一運営委員から、この間全国の市民連合で「要望書」を討議してきた経過を説明し、内
容について要請しました。
福島党首からは、「『いのちと人間の尊厳を守る』という政治の方向性について、明確な提示
をいただいた。今回の『要望書』は、とりわけ、グリーンリカバリーやジェンダー平等など、コ
ロナ後の社会の『選択肢』として、重要な政策が盛り込まれている」と要望書の内容を評価した
うえで、「社民党はこれまで、全国各地で野党共闘の下支えをしてきた。今回の要請をしっかり
受けとめ、『選択肢』をしっかり示せるように頑張っていきたい」との発言がありました。
また、横田総務企画局長は、「震災復興も道半ばであり、そのことも重要課題であるというこ
とを共有しておきたい。『要望書』の内容はまさにそのとおりであり、社民党としても、方向性
を共有しながら取り組みを進めていきたい」と述べました。
17時からは市民連合として記者会見を行い、マスコミ各社に「要望書」の内容と、各政党への
要請内容について報告をし、9月25日の要請行動を終了しました。
なお、国民民主党、れいわ新選組、碧水会、沖縄の風への要請についても、現在日程を調整し
ています。実施次第、改めてホームページ上で報告する予定です。