北海道から 新しい政治・社会を作るために ~市民と政党の連携と協同の提案~
市民の風・北海道
7年8か月もの安倍政権によって、民主主義や立憲主義の基盤や国民の大切な財産が、ことごとく破壊されました。国民の反対の声を無視して憲法解釈の変更を閣議決定するなど、法治国家とはいえない政権運営を行い、世論を二分する安保法制や共謀罪を数の力で強行採決しました。それに対して安倍政権を許さない、安倍改憲に反対する多くの国民の声が、安倍首相の悲願である改憲の企みを阻止してきました。
一方で、森友・加計学園、桜を見る会、河井夫妻など政権に近いものへの利益誘導や数々の不正疑惑が生まれ、コロナ問題では消極的な検査体制とアベノマスク・Gotoトラベル等的外れな対策を押し通すなど、民意の無視や税金の無駄遣いは枚挙にいとまがありません。また、政府に人事権を掌握された官僚は、あからさまに忖度に走り、公文書を廃棄、隠蔽、改ざん、捏造してきました。
このような安倍政権の負の側面にふたをして、その路線を継承するという菅氏が自民党の総裁に決まり、次の首相となることが確実となりました。私たちは、次の自民党政権にもNO!を突きつけたいと思います。
私たちが望むのは、平和で、憲法が順守され、いのちが最優先される社会です。
ここ北海道から、以下のような未来志向の新しい政治と社会を作るために、市民と政党の連携と協同を提案いたします。
私たちが望む新しい政治・社会と北海道
- 平和と憲法が守られ、いのちが最優先される社会
平和主義をはじめとする憲法の理念を守り、第9条の「改定」や緊急事態条項の導入の阻止
安保法制、共謀罪法など現政権が成立させた立憲主義に反する諸法律の廃止
地震、津波、水害、雪害などへの防災・減災対策に万全を期し、いのちが最優先で守られる環境の整備 - 暮らしと健康が守られ、「原発ゼロ」を実現する社会
医療・介護・福祉の一刻も早い充実と、望む者が子どもを産み育てることができるための支援
核のごみを持ち込ませず、原発を再稼働させず、持続可能なエネルギーによる電力網の確立
ポストコロナを見据え、貧困を解消し、誰もが人間らしく働き、暮らせる経済・労働環境の整備 - 人々の多様性を活かし、だれ一人取り残されない社会
多様な家族観や、LGBTQなどどんな性のあり方も等しく尊重される社会や制度の確立
ジェンダー平等が保障され、すべての個人が自分らしく生きる選択ができる環境の整備
創造性にあふれ、心豊かな社会をつくるための教育・文化・芸術への支援 - 熟議と情報公開に基づく民主主義社会を構築し、未来への責任をはたす社会
徹底した公文書の保存と情報公開により、検証可能で未来に責任をもてる行政システムの確立
少数意見や批判・反論を排除せず、熟議により決定する成熟した議会の確立
総選挙に向けて 市民の風・北海道と政党との連携・協同についての提案
私たち市民の風・北海道は、これまでも、立憲主義と民主主義の回復のために、北海道における市民と野党の共闘づくりに取り組んできました。昨年(2019年)の総会では、「次の衆議院議員選挙では、市民と野党の共闘によって政権交代を果たすため、北海道では現議席に上乗せすることを目指し、そのためには選挙区・比例区でどのような共闘や取組みが可能であるか考えていきたいと思います」との活動方針を決めました。
この立場に立ち、市民の風・北海道と政党との連携・協同について次のことを (貴党) に提案いたします。
Ⅰ 市民の風・北海道が提案する市民と政党との連携・協同
1. 全ての選挙区での市民と政党の統一候補実現と勝利のために、全力を尽くして相互に連携し協同する。
2. 政党、立候補者、市民との間で共通の政策合意を図る。
3. 市民と連携・協同する政党は互いに協力・支援しあい、相互の利益をはかる。
4. 道レベルで政党と市民が参加する合同選挙対策連絡会を立ち上げる。
5. 政党と立候補者は選挙後もその政策の実現に尽力する。
6. 政党と立候補者は、選挙後も定期的に市民との懇談会を開催する。
Ⅱ 市民の風・北海道の総選挙に向けての基本的立場
1. 統一候補が実現できた小選挙区については、その統一候補者を推薦し支援する。
2. 比例区選挙では連携するそれぞれの政党が一議席以上獲得できるよう支援する
以上