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5.3憲法集会2020へ宛てて、市民連合・山口二郎(法政大学教授)からのメッセージ

5.3憲法集会2020へ宛てて、市民連合・山口二郎(法政大学教授)からのメッセージ

新型コロナウィルスが猛威を振るう中、憲法集会に市民が集まれないことは残念です。市民連合を代表して、ネットを通して憲法擁護の理念を共有する皆さんにメッセージを送りたいと思います。
国民の生命、生活が脅かされている現実から、安倍晋三政権は目を背け、十分な対策を行っていません。与党の一部からは、これを機に憲法改正によって緊急事態条項を入れるべきだという声も上がっています。これこそ恥知らずの所業です。統治能力を持たない安倍政権に緊急事態対応の大権を与えることは、立憲主義と民主主義の破壊でしかありません。
生活と仕事の危機において、政治の力が必要だということに、みんなが気づかされています。私たちの力で民主的な政府を作ることは、私たち自身の命を守ることにつながります。日本国憲法の基本理念は、このコロナ危機においても、一層輝きを増しています。憲法の理想を追求し、日本の政治を変えていかなければならないことを皆さんとともに確認したいと思います。
これからの政治の行方は展望できない状態ですが、1年余りの内には必ず衆議院総選挙が行われます。そこに向けて、市民と野党の協力を強化し、国民の生命と生活を第一に考えるまっとうな政権を作り出すために、共に頑張りましょう。