コラム

April-29-2020

【日本のオルタナ 18の提言から】外交・安全保障、沖縄 遠藤誠治×猿田佐世×山口二郎

【短期連載 日本のオルタナ 18の提言から】 
外交・安全保障、沖縄 遠藤誠治×猿田佐世×山口二郎

 この回は、安全保障と沖縄の基地問題について、それぞれの筆写に語ってもらいました。遠藤さんは自衛隊と日米安保条約の存在を前提としつつ、憲法9条の理念を具体化するための安全保障政策を構想してきた国際政治学者です。日本の外交、安全保障にとって憲法9条は大きな資産であり、安心供与の根拠です。これを今帰る必要はないことを説得力をもって説明し、人間の安全保障を軸としたオルタナティブを提示しています。猿田さんは、沖縄の基地負担を軽減するために東京、沖縄、ワシントンを回って政策提言を行ってきた実践派の弁護士です。日米安保を認めつつ、普天間基地の辺野古移設は不要だということを様々な根拠に基づいて指摘しています。

日本のオルタナティブについて

 今年の3月に、岩波書店から『日本のオルタナティブ』が刊行されました。著者は、金子勝、大沢真理、遠藤誠司、本田由紀、猿田佐世と私の6人です。これらの方々は今まで市民連合の活動を様々な形で応援してきてくれました。この度、安倍政治が日本の経済や社会をどのように壊したのかを明らかにしたうえで、ゆがんだ日本をひっくり返す、今とは逆の世の中を構想するというコンセプトで本を作りました。安倍政権は新型コロナウィルスへの対応で失敗や誤りを繰り返していますが、各種の世論調査では支持率はまだ40%程度を保っています。そして、その理由として最も多いのが、「他に代わりがいない」というものです。他にやりようがないは、英語では、There is no alternative(略してTINA) と言います。この諦めや無力感こそが民主政治を腐食させる元凶です。他にやりようがあるのだと多くの方に気づいてもらうために、オルタナティブという言葉を書名に入れました。

日本のオルタナティブ
壊れた社会を再生させる18の提言

https://www.iwanami.co.jp/book/b498650.html