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11/30全国市民意見交換会のご報告

11月30日(土)に、市民連合発足以来、7回目となる「全国市民意見交換会」を実施しました。この会は、市民と野党の共闘について全国各地で情報共有をし、共闘のさらなる発展を目指すものです。


最初に市民連合を代表して東京大学教授・廣渡清吾から挨拶がありました。
「2015年12月に市民連合が結成してから4年経った。これまで様々な障壁があったが、3度の国政選挙を経て、安倍自公政権に変えて市民と野党の連帯によって日本に新しい政治をつくろうという流れは途絶えることなく日本の各地に広がって、運動が前進してきた。今年の参議院選挙は、自民党が過半数割れし、改憲勢力は3分の2に届かなかった。次に前進する共闘を確保することが出来たと思う。しかし、何といってもこの間の運動は、安倍自公政権に大きな打撃を与えるまでには至っていない。4年間、安倍自公政権の唯一のオルタナティブとして市民と立憲野党の連合政権を追求してきたわけだが、今やその可能性云々を議論する段階ではなく、具体的に計画し準備する段階に入っていると思う。私たちのオルタナティブを国民に明確に示していくことが重要であり、地域での共闘の前身と共に中央で立憲政党が市民の後押しでしっかりと腕を組み、連合政権の展望を国民に明らかにすることが必要であって、そのことに向けて私たちの共同の運動を更に進めていく必要があると思う。今日は全国各地で市民と野党の運動を担っているみなさんと共に、市民と野党の共同の展望をどう切り開いていくか、多様で創意あふれる議論をお願いしたいと思う」

午前の部では、基本認識の共有のために講演の時間を設けました。法政大学・山口二郎から現在の政治状況について、福山真劫は市民連合のこれまでの取り組み経過と具体的な今後の方針についてそれぞれ説明がありました。また選挙戦が特徴的だった各県での経験や取り組みについて報告がありました。

午後の部では、グループに分かれて意見交換を行い、各地の状況を共有するとともに、参院選の総括、衆院選への体制整備・準備、市民連合への要望の3つの論点を中心に議論しました。各グループから、地域レベルで抱える野党共闘を進める上での具体的な課題や成果、方法など様々な意見が出ました。ここで出た市民連合への要望を含めた意見は、選挙に向けた今後の動きを考える上で参考にしていきたいと思います。

会の最後は、市民連合・高田健から挨拶がありました。
「全国各地の市民連合の皆さんと顔を合わせてこれから私たちがどう戦っていくのか、大変重要な議論できた。今の国会は安倍内閣の腐敗というのが露骨に表れたものとなっている。いつ解散をやるとしても、今度の選挙ではこの安倍内閣を終わらせるという戦いをしなければならない。今日一日の会議で問題がすべて解決するものでもないし、すべての課題が明かになっているわけでもない。しかし、みなさんから大変様々な意見があり、より発展して議論すべきものがいくつもあった。そうしたものを一つ一つ解決していって、必ず野党の共闘と市民連合との連携というのを大きく発展させて、ここにもう一つの選択肢があるということ、安倍内閣にかわって希望のある政治勢力があるということを私たちが次の選挙までの短い期間ではあるが作り上げなければならない。何としてもやりぬく、という決意を今回の会で全国のみなさんと共に改めてできた。」

市民連合としては、意見交換会で出た声を参考にしながら、衆院選に向けた取り組みを有意義なものにしていきたいと思います。