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市民連合シンポジウム書籍『貧困・格差の現場から』

 市民連合が2018年4月20日に開催した『あたりまえの社会を考えるシンポジウム』をもとにした書籍が発売されることになりました。お手にとっていただけますと幸いです。以下、書籍についての詳細です。

 『貧困・格差の現場から』
   ━━あたりまえの社会を考えるシンポジウム 
  市民連合╱総がかり行動 編
   A5判並製72ページ 定価:本体900円+税 八月書館発行

 現在の日本社会は、「アベノミクス」の好景気の声とは裏腹に、終身雇用制が崩壊して4割近くの非正規雇用を生み出し、その賃金は正規雇用者の約3分の2にとどまっています。また、子どもの貧困率は13・9パーセントで、ひとり親家庭では約半数の子どもが貧困であるという実態は、OECD加盟国のなかで最も高くなっています。
 本書は、この先の社会で「格差・貧困」をどうするのか、何を変えていけばいいのかを、「現場」に密着した視点から考えます。
 コーディネーターの教育社会学の本田由紀さんによる、「教育と仕事と家族が元気になるために」というテーマのもとに、シンポジストの元文部科学省事務次官の前川喜平さんには、学生たちの格差拡大と教育現場の焦点をあてる「教育格差と教育の機会均等」、NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石千衣子さんには、低所得に悩むひとり親家庭の実態を考える「ジェンダーの平等を基礎にした社会」、作家で市民活動家の雨宮処凛さんには、若者世代を中心とした非正規雇用の問題点を掘り下げる「ロスジェネ、その10年後」、そして下野新聞真岡総局長・子どもの希望取材班デスクの山崎一洋さんには、地方で見られる貧困の形を「貧困の中の子ども」として、各論に踏み込んでいきます。
 本書は、2018年4月20日に開催された『あたりまえの社会を考えるシンポジウム』に加筆・修正したもので、混迷する現状況から抜けだし、一歩先の「ありうべき社会」を考え、行動するための指針に満ちた問題提起の書です。

 ご注文はお近くの書店、アマゾンなどから。または当社まで連絡ください。
 関東近辺の書店では11月3日頃から販売される予定です。
  
                 八月書館 TEL03−3815−0672
                      FAX03−3815−0642