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July-14-2019

沖縄県民投票に選挙で応えよう~日本「本土」の民意を示すため~ー 野原晋作(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会)

       沖縄県民投票に選挙で応えよう

      ~日本「本土」の民意を示すため~

 

           野平晋作(「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会)

 

<選挙に行くか、行かないかは個人の自由か?>

選挙に行くか、行かないか、普通は個人の自由だと思われています。選挙に行かないことで不利益を被るのが自分だけであれば、それは個人の自由の問題だと思います。しかし、自分が選挙にいかないことで、他の誰かが不利益を被るとしたら、それは、もはや個人の自由だとは言えないのではないでっしょうか? たとえば、今沖縄に暮らしている人から見たら、選挙に行かない人は、あの美しい辺野古の海に土砂を投入し続けている日本政府に加担している人だと見えるのではないでしょうか? 辺野古への土砂投入を政府が続けている以上、主権者の私たちには責任があります。TVでニュースを観ながら、「ひどいことをするね」とつぶやくような傍観者は中立ではありません。私は、常々、自分がアメリカ合衆国の大統領を選ぶことができないことに怒り覚えるをことがあります。アメリカ国民でもないのに、そんな感情を抱くことはおかしなことでしょうか。第二次世界大戦後、アメリカは朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争など理不尽な戦争をし続けています。アメリカの大統領の決定によって、世界中のアメリカ以外の多くの市民が戦争に巻き込まれ、家族や友人を失い、難民となり、そして亡くなっています。アメリカの大統領の決定が世界中の人々に多大な影響を及ぼすのなら、世界中の人々はアメリカの大統領選の選挙権を持つべきと考えることはそんなに荒唐無稽なことなのでしょうか。私のアメリカの友人の多くは、自分の利害だけを考え、投票するのではなく、他国に対する自国の責任も踏まえて投票しています。日本は日米安保条約の下に、多くの在日米軍基地を持ち、アメリカの戦争に加担しています。他国のことも考えて、投票しなくてはならないのは日本に暮らす私たちも同じです。

 

<日本全人口の1%に7割の在日米軍基地を押し付けていることの責任>

沖縄に対して、日本「本土」の市民が問われている責任も私は同様に捉えています。沖縄の基地問題は沖縄だけの問題ではありません。日本全国の問題です。なぜなら、日本全土の0.6%の沖縄に在日米軍基地の7割が集中しているからです。日本の全人口の1%に過ぎない沖縄県民が新基地建設に反対しても、日本「本土」の多数派が基地建設を容認してしまったら、現状を変えることはできません。沖縄の基地問題を沖縄のローカルな問題として片付けようとすることは、基地を押し付けていることに加えて、さらに沖縄に対する二重の暴力ではないでしょうか。今年2月24日、沖縄で辺野古新基地建設をめぐる県民投票が行われ、新基地建設反対の票が7割を超えました。投票率は住民投票の有効性を測る一つの目やすとされる50%を超え、辺野古新基地建設に反対する票が投票資格者の4分の1を超えました。玉城デニー知事が知事選挙の際獲得した得票をも上回り、その数値は県民投票の結果の正当性を示すものとして完璧なものでした。しかし、このような県民投票の結果が明らかになった翌日から、政府は辺野古への土砂埋め立てを続行しました。さらに、岩屋防衛大臣は記者会見にて、「沖縄には沖縄の民主主義があり、国には国の民主主義がある。それぞれに、民意に対して責任を負っている」と述べました。沖縄の民意をこれほどまで愚弄して、どこに日本の民主主義があると言えるのでしょうか。日本の民主主義と沖縄の民主主義を別物として、岩屋防衛大臣が語ったは、沖縄の民意を無視しても、「本土」の人は怒らないだろうと今ここにいる私たちが見くびられているからだと思います。

 

<国政選挙は沖縄の民意に応える絶好のチャンス>

 日本の民主主義と沖縄の民主主義を別物として、岩屋防衛大臣が語ったは、沖縄の民意を無視しても、「本土」の人は怒らないだろうと「本土」の市民が見くびられているからではないでしょうか。共同通信が全国で行った調査によると、今回の沖縄県民投票の結果を尊重すべきだという意見が7割を占めたということです。沖縄だけでなく、日本全国の民意は辺野古新基地建設にNO!です。7割の在日米軍基地を押し付けられていても、日本の全人口の1%がそれに反対するだけでは抗し切れません。沖縄の県民投票を尊重すべきだと思っている人は、思っているだけでなく、選挙に行き、辺野古新基地建設に反対している人に投票しましょう。今回の参議院選挙は、辺野古新基地建設にNO!という日本全国の民意を政府に示す絶好のチャンスです。各政党のマニフェストを調べ、辺野古新基地建設に反対している政党の候補者に投票しましょう!  さらに、歴史を踏まえると、「本土」に暮らす私たちの責任はより重いです。第二次世界大戦中、日本で唯一の地上戦となった沖縄戦はなぜ行われたのか? それは、当時の大本営が「本土決戦」に備えて、時間稼ぎをするため、米軍を沖縄で迎え入れたからです。日本軍が住民を守ることを最優先しなかったため、住民の4人に1人、沖縄本島では3人に1人が亡くなりました。さらに、1952年、サンフランシスコ条約が発効し、日本が国際社会に復帰した後も、沖縄は引き続き、米軍の占領下に置かれました。1972年に日本に復帰して以降も沖縄には在日米軍基地の7割があり、米軍機の墜落、レイプなど様々な事件に沖縄の人々は巻き込まれています。そうした歴史の上に、もうこれ以上、沖縄に基地を作らないで欲しいと訴えているわけです。日本政府は今回の沖縄の県民投票の結果を真摯に受け止め、ただちに辺野古への土砂投入をやめなくてはなりません。それに応じない政府は私たちが変えるしかありません。私たちは選挙に行く道義的な責任があります。 このような日本の現状を変えるため、今度の参議院選挙は投票に行きましょう!

 

止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会

https://humanchain.tobiiro.jp/