アクション

12.7【立憲野党と市民連合の意見交換会】

立憲野党と市民連合の「意見交換会」

 12月7日(木)、衆議院議員会館で朝8時から約1時間「意見交換会」が行われました。参加者は政党サイドから、立憲民主党福山幹事長、近藤副代表、民進党福田幹事長代理、江崎孝参院国対副委員長、日本共産党小池書記局長、穀田国対委員長、自由党玉城幹事長、社会民主党吉川政審会長、市民連合サイドは立憲デモクラシーの会から山口二郎法政大学教授、中野晃一上智大学教授、学者の会から廣渡清吾東大名誉教授、佐藤学学習院大学教授、ママの会から長尾詩子、小林尚美、総がかり運動実行委員会から高田健、福山真劫、小田川義和でした。

 冒頭福山市民連合運営委員から、今回市民連合の呼びかけで意見交換の場を持ったこと、希望の党には市民連合が9月29日に出した「民進党の事実上の解党と希望の党への「合流」方針についての見解」の中で明記した「立憲主義に反する安保法制を肯定する希望の党と共闘することはありえません」ということで、参加を呼びかけなかったが、今後も市民連合は同党と協議は続けていきたいという説明がありました。

 引き続いて山口教授が挨拶しました。
 
 市民連合から立憲野党の方にご挨拶申し上げます。
 今年は本当に予期せぬ総選挙、民進党の分裂ということがありました。突然の総選挙でしたが、野党の皆さんに、最大限の協力を実現していただき、憲法擁護を求める国民の思いを受け止める選択肢を多くの選挙区で提供して下さったということについて、まずお礼を申し上げたいと思います。そして4野党の協力と地域レベルでの市民の様々な努力が結び付いて、ある程度結果を出せたと私たちは受け止めています。 
 憲法改正に向けて安倍政権が、これから動きを起こしてくることを考えますと、さらに私たちも気を引き締めて闘っていかなければならない。今回の総選挙には大きな意義があったと思います。ひとつは何よりも野党が協力して、小選挙区での候補者の1本化を実現することができれば、かなり闘うことができるという、野党協力の成果を見せることができたのは大変な収穫だったと思います。野党の中にも野党協力の効果について、懐疑的、否定的意見を持つ方も多かったわけですが、野党協力をすればこれだけ成果があがるということが見えてきたのは非常に意味があったと思います。安倍一強体制に対抗していく野党の姿、どういう方向性を持って、どういう旗印で、どういう理念で安部自民党と対決してゆくべきか、いうことについてもひとつの非常にはっきりした方向性が見えたのではないでしょうか。立憲民主党が結党間もない選挙ではありましたが、いきなり野党第1党になる、そして国民が第二自民党のような党ではなく、やはり立憲主義、憲法を擁護する本格的な対抗政党を、求めているということも明らかになったと思います。そういう結果を踏まえて、今後予想される憲法改正の動き等に、対抗していくために引き続き立憲野党の協力に、われわれ市民の更なる協力を結び付けて、安倍政権に対していきたいと考えていますので、よろしくご協力のほど、お願いしたい。今日はその意味で選挙の結果を踏まえて、今後の野党と市民の協力について、確認することができれば大変ありがたいと思いますし、市民連合も昨年の参院選、今年の衆院選と選挙における野党協力の旗を振ってきたわけですが、しばらく国政選挙が予想されない中で、今後どういう活動を行っていけばいいか、考えていきたいと思っております。こういう主旨で皆さんと率直な意見交換ができればと思っております。よろしくお願いいたします。

その後の意見交換が行われ、立憲民主、民進、共産、自由、社民の各党、市民連合の各構成団体から、今回の経過を踏まえて、さらに協力していこうと多くの提起がなされました。そして最後に山口教授の方から、厳しい選挙を共に闘った経験を基に、立憲野党と市民連合はさらに議論、協力を進めていく方向を確認しました。